ピアノオーディション 審査基準

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審査項目 審査観点及び留意事項


フォーム














演奏姿勢 自然な状態で背筋を伸ばし、肩や肘の力を抜いて座る。無理なく演奏できるように椅子の高さや距離を決める。
(補助ペダルの使用)
手の形 指先で弾くこと。親指を鍵盤に水平にしない。手首を下げず、常に柔らかい状態に保つ。


読譜






















音高 臨時記号や調号を見落とさずに正しい音高で弾く。
音価 音符、休符の長さを読み取り、正確な長さに保つ。
暗譜 曲のどの箇所からでもすぐに弾けるよう確実に暗譜する。
指使い 適切な指使いで弾く。その場限りの指使いを避け、必ず決まった指使いをする。
(特に理由のない限り楽譜にある指使いを守る)


テンポ














基準テンポ 基準のテンポで弾く。(基準テンポ表 参照)速度標語に注意し、その曲にふさわしいテンポで弾く。
乱れ 演奏が走ったり、遅れたりせずに一定のテンポを保つ。


拍子


















拍の縮み 強拍のもつ音の伸びをよく聴き、強拍と弱拍の間が縮まない。(豊かな流れをもった演奏をする)
後打ち 音楽の流れを損なうので、弱拍に不要なアクセントをつけない。
拍子感 拍子感がなく無表情になったり、拍子を取り違えない。(何拍子の曲なのかを常に意識して演奏する)


タッチ


































ミス 音間違い、オクターブ違いをしない。オクターブ奏、和音奏で隣の音を弾かない。
(数多くの練習法を用いて、完成度を高めておくこと)
音ぬけ 正確な運指で確実に打鍵し、音がぬけないようにする。
音の粒 音の粒を揃えて弾く。均等に連続する8分音符や16分音符など速い音符が片寄ったり、崩れたりしない。
音のずれ 速いテンポの曲で同時に弾くべき左右の音がずれない。和音や重音の複数の音を同時に弾く。
レガート 単に音が途切れないように続けるだけでなく、拍子とフレーズの流れの美しさを伴うよう弾く。
同音、重音、和音が続く時も完全につなげて弾く。
スラー 楽譜に書かれているスラーの意味や用法を考え、ブレススラー以外はなるべく切ったり、離したりしないように弾く。
スタッカート 機械的に切ったり、乱暴に弾かない。
(スタッカートの大半は、その音を強調する、よく見せるという意味)


バランス


















左右 メロディーと伴奏の音量の割合を考えて弾く。(伴奏はメロディーより控える)
和音・重音 和音、重音の各構成音の音量を考えて弾く。(一般的には右手の最高音を際立たせる)
独立性 多声部を弾く時、独立した奏者の合奏として聴こえるように弾く。


表現力


























強弱法 強弱記号が楽譜に記されているか否かに関わらず、最も重要な表現手段として演奏に用いる。
速度法 速度の緩急を自然に表現する。
発想標語 曲想を示す言葉を注意深く読み取り表現する。
装飾音 モルデント、ターン、トリルなどを正確に美しく弾く。
ペダル 音が切れたり、音が濁ったりしないように、正確な踏み替えをする。


注)繰り返し:16小節以下の曲におけるリピート記号は必ず繰り返す。D.C. D.S. は小節数に関係なく必ず行うこと。


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